初骨伝導イヤホン。イヤホンなのか?
仕事のストレスを衝動買いで発散しました。それぞれ1日(6時間)づつ使った感じの感想です。
タイトル通り会議通話目的であり、音質といったような細かいレビューは書いていません。背景や観点と要約から察してください。
追記: GEOのN6Sを買って試した
背景
- 会議通話を快適にしたかった
観点
- 会議通話性を重視したい
- 複数デバイス(特にPC2台以上)を跨いで使いたい(これがOpenCommでは不便でATH-CC500BTを買った)
- 外で使うつもりはない(在宅なので比較的静かな環境)
- 音楽鑑賞に使うつもりはない
- スマホの着信は考えない
- バッテリーの持ちは気になるが短期間なので評価できない
要約
OpenComm
- マイク性能が良い
- デバイス接続の切り替えが非常に面倒。切り替えが無いならOpenCommがおススメできる。
- 6時間ぐらい装着しっぱなしのときもあったが、気にならなかった
ATH-CC500BT
- マイク感度が悪く感じた。声が遠く聞こえる。
- 接続の切り替えがスマホアプリで管理できて便利。
- OpenCommと比べて装着していると若干締め付けによる痛みを感じる。(慣れるかもしれない)
共通
- ワイヤレスは快適
- 音質自体は気にならず充分聞ける
- 特有の聞こえ方ではあるが、私の耳では普通の音楽も聴けるレベルでどちらも良いと感じた
- お値段が高い
- この値段の価値があるかどうか安物を試してみたいところ。GEOも安いのを出しているし。
今まで: Razer Tetra
今までは、 Razer Tetra というのを使っていた。
有線4極端子、片耳、オーバーヘッド、ブームマイク(指向性あり)というやつ。ゲーミングデバイスメーカーだがFPSでは全く使えない代物。
会議通話によさそうと思ったのとUSBではないので仕事のPCに気兼ねなく刺せる点が気に入っている。
不満は有線なので取り回しが面倒なのと、装着していると締め付けが気になるのと、若干持ち運びが不便なことぐらい。
Shokz - OpenComm
界隈ではそこそこ有名なメーカーだったので、ここの会議通話に適してそうなこのモデルを選んだ。
音量・音質良し
会話も充分きこえる。音楽も聴ける。
なお、私は5万のヘッドフォンやバランス端子やケーブル変更による音の変化や音の良し悪しがあまり分からない人間なので参考にならないと思う。
マイク良し
Razer Tetraとそん色ないぐらい拾ってくれる。
切り替えが面倒
今どの機器に繋がっているかわからなくなるので、切り替える時に一々切らないといけないという感じ。
机の上は広くないので、PCを切り替えるのは若干手間なのでこれが想像以上に面倒だった(スリープにすれば接続は勝手に切れるが、通知は受けたいので電源は入れておきたい)
出てしばらくたつ製品なので改善も期待できないだろう。
Audio Technica - ATH-CC500BT
Audio Technicaが好きなので、Audio Technicaが骨伝導イヤホン出していないかな、と思い調べていたら、たまたま最近発売されたこれが出てきた。
マイクがネックそうだったのでOpenCommにしたのだが、OpenCommのデバイス切り替えが面倒だったので調べていたら、次の記事を見つけた。
スマホアプリで切り替え!なるほど、そういうのもあるのか・・・
今回のOpenCommへの不満に刺さりそうだったので買ってみた。
音量・音質良し
こちらも会話も充分きこえる。音楽も聴ける。ウリの音質の良さはよくわかりませんでした。
マイクの品質は思っていたよりも残念そうだった
上記のBlogでATH-CC500BT,OpenComm,Macbookのマイクの比較がある。ATH-CC500BTは充分聞こえるレベルだと思った。
次にこちらのレビュー動画のマイク音質の比較。
動画ではShokz OpenRun Proと比較されている。確かにノイズキャンセリングは優秀だが、雑音無しの時の聞こえ方はShokz OpenRun Proのほうがはっきり聞こえるはず。
このレビュー動画をみて「こんなもんか。ちょっと悪いけど、会議用途なら充分そうだな」という印象だった。
しかし、私の声で試した感じでは小さくなってしまい、少し遠くに離れて喋っているような声で聞こえる。体感ではOpenCommの30%ぐらいの音量で、音量を上げて聞き取っても音質も若干悪く感じる。
ただこれは、私はオドオドしたようなボソボソしたようなハッキリしない喋り方をするので、その関係もあるかもしれない。(しっかりとハキハキ喋りなさいというのは、それはそう。でもOpenCommはボソボソ声を拾ってくれたよ・・・)
取扱説明書をみてもマイクに関する話はほとんど触れられていないので、どうするか悩んでいる。PCの設定もマイク感度100になっていた気がするが・・・なんかあるのかな。分かったら追記したい。
10/26 追記: 録音してみるとやはりOpenCommやPC内臓と比べると波形が弱く録音された。これを手掛かりにどうにかならんかと問い合わせてみている。
10/28 追記: 問い合わせたところ検査してくれるとのことだったので送った。しかし結果は正常だった。マイクの位置からして声を拾うのは難しいはずではあるが、この感度では私が求めるレベルには及ばないと思った。マイクブーストといったこともできないのでどうしようもない。ノイズキャンセリング機能を載せたり力を入れていると思っていたので、ちょっと残念。
なお、自分の声がノイズと認識されてしまっている説を考えたが、OFFでも同様の傾向だったので多分違うと思う。
サポートの対応は非常に丁寧だった。ブームマイクがついてるのと比べたという話をしたときの反応を見るに、それらと比べるのは酷なようだった。送った録音の結果をもう少し踏まえてほしかったが・・・
遅延はより少ない
ATH-CC500BTはAptxのときは遅延が気にならないレベルに感じた。有線と比べるとほんのわずかに遅れているのは感じたが全く気にはならない感じ。
なおOpenCommはSBC接続で、aptxよりは遅延が大きい(ただし会議通話では気にならないレベル)ぐらいの感じだった。
アプリの接続機器の管理は理想的
アプリ上の接続機器の管理画面(デバイス名は加工済み)
こんな感じで接続機器の管理が行える。表示されるのはデバイス名
上記の状態はスマホ1台だけ繋いでおり、ノートPC2台とPCに繋がったBluetoothトランスミッター1台の計3台がペアリングした履歴に残っている。この状態で、PC1~PC3のどの機器に繋ぐか選んで接続することができる。
ATH-CC500BTでもマルチポイント接続により2台まで接続状態にできる。なおスマホは切断してしまうとアプリの操作自体ができなくなるので、実質残り1枠を切り替えて使う感じ。(一応アプリ接続している機器だけは接続解除時に確認が出る。うっかり切断してしまうことはないと思う。)
スマホを仲介しないといけないとはいえ、どのデバイスに繋ぐかを管理できるのはOpenCommにはできなかったと思うので、これだけで結構便利だと思った。
ただ、手持ちのBlueToothトランスミッター機器と相性が悪いのか、接続がうまくいかずリトライする必要があった。ノートPCとはすんなり繋がるので相性だと思う。
他の機能はあまり使っていない。
接続がしばしば切れる、接続時のサウンドの音量が大きい
上記のBluetoothトランスミッターが悪さをしている気がするが、何度も接続しなおすことがあった。
そのたびに「Connected」というアナウンスが流れる。これが結構な音量なので会話中だと相手の声が聞き取れなくなることがあった。
Geo GRFD-BCH N6S
https://product.geo-online.co.jp/grfd-bchn6s/
2022/07頃に出た。上記と比べると6000円を切る。格安。
音量・音質は最低限
こちらも会話も充分きこえる。
ただ、音がスカスカしている感じで、BGM流しながら会話も同時に聴こうとすると聴き取りづらく感じる。音量調節でカバーできそうではある。
OpenCommのほうがいい音だと思った(高いからそう思いたいだけかもしれない)
マイクはそこそこ良い
ブームマイクだからか感度は充分。
ただガヤガヤしたオフィスの声やキーボードをカタカタすると結構拾ってしまうようだった。cVc 8.0はあんまり恩恵を感じない。OpenCommはこの辺り少しマシ(それでも拾ってしまうが)
ブームマイクは緩い。下方向は問題ないが上方向は手が当たったりすると大きくずれる。
切り替えが面倒
OpenCommと同様の感想。
作りが安っぽい
- 振動部分がふにゃふにゃして心配
- USBポートが露出しているので水回りでは怖くて使えない
- ボタンが固い。結構強めに押さないといけない
- キャリーケースは無い
終わり
複数PC間で切り替えが難しい課題はある。
OpenCommは値段と切り替えの不満以外はない。普段使いするつもり。切り替えは頑張るか、N6Sとの併用にする。
ATH-CC500BTのマイクさえよければ不満はないという感想。逆を言えばマイクがネックになっていて使えない。声が大きい人やハッキリ喋れる人なら問題ないのかもしれない。外に出歩く時につけて使おうと思う。
GRFD-BCH N6Sは思いのほか良かった。会議通話ができる程度の品質が必要かつ静かな環境で使うなら骨伝導の入門機としては良いのかもしれない。骨伝導にこだわらなければ安く済むのが他にもあると思う。
なんとなく、今回やりたいのは、Bluetoothの分配器+ミキサー的なモノがあればできる気がする。
イメージ図。
ちょっと時間があればそんな機器があるかどうかとか、実現できそうかどうかとか調べてみたい(BTドングルを3つ刺したraspberry piとかでできないかな?)