CRS305-1G-4S+のWebコンソールにアクセスできなくなったのでメモ

CRS305-1G-4S+を買ってSwOSで起動して設定をいじって遊んでいたら、ある日から起動はできてSWとしての機能もするけど、Webコンソールにアクセスできないみたいなことが起きた。 不思議なのはDHCPで払い出されているIPでもなぜかアクセスできない。

SwOSのバージョンは 2.13p (built at Mon Apr 26 2021 17:21:50 GMT+0900 (Japan Standard Time)) だった。

確認

普通は以下のことをやればできるはず。

  • デフォルトはDHCPで取得を試みて、ダメならStatic IP(192.168.88.1)を使うDHCP with fallbackで動くので、いずれかのIPで接続を試みる
    • DHCPでIPが特定できない場合は、PowerShellを使ってGet-NetNeighbor -LinkLayerAddress XX-XX-XX-XX-XX-XX とするとMACアドレスからIPを探れる。ハイフン区切りなので注意。
    • RTX1300とかだとLANマップから機器名から見つけられて便利
  • ネットワーク的に疎通が取れるIPで接続を試みる
  • 管理ポート(RJ-45)で接続するように試みる
  • HTTPSではなくHTTPで接続を試みる(FirefoxにおいてHTTPS Onlyモードがありこれが有効な状態でIPだけ入れるとHTTPSで繋ごうとするため)

ググって事象を調べるとちょいちょいいるけどSwOSの設定をリセットして解決する人が多かった。しかし私は何をやってもダメだったので困ってた。何となく上の確認のどれかが漏れている凡ミスな気がするけど。

RouterOSで起動するようリセット

リセットボタンを押しっぱなしにしながら電源を差し込む。 「👤(人)」のアイコンが点滅し始めたらリセットボタンを離すとほぼ初期状態で起動する(RouterOSは最後にupgradeしたバージョンが使われる)

IPはいつもの192.168.88.1になる。Webコンソールにアクセスするとパスワードリセットから始まる。

また、パスワードリセットした直後、MACアドレスが表示されるので知りたい時はこのタイミングでメモしておく。

RouterOSからSwOSの設定をリセットし、SwOSで起動

WebコンソールからSystem→SwOS→Settingからでも同様のことはできるのだけど、それを何度やってもダメだったので調べてたら、別件だったがパスワードを忘れて操作できなくなったからリセットしたいみたいな投稿を見つけて、そこにあったターミナル操作を試したらなぜかできた。

www.reddit.com

以下の4つのコマンドを打つ

# SwOSのリセット
system swos reset-config

# パスワード設定(2回新しいパスワードを入力)
system swos password

# 起動時にSwOSを使う
system routerboard settings set boot-os=swos

# 再起動(yを入力する)
system reboot 

SwOSで起動すると、IPはいつもの192.168.88.1になる。このとき管理ポートから接続するようにしていた。

後はStaticにして好きなIPを振ればそのIPでアクセスできるようになる。よかったですね。

AW3423DWFを買った

背景

今使っている PIXIOのゲーミング液晶モニターがだいぶ前から結構目立つところにドット抜けっぽい感じになってしまっていた。

仕事と兼用だったので、よく見る画面だしちゃんと買い替えるか、と思い始めていた。

ただ今どきFullHDというのは狭くて、TeamsとかFullHD前提のレイアウトだし画面半分では扱いにくいし全画面だと場所取りすぎるし、という気持ちになっていた。そこで友人の家で見た曲面ウルトラワイドが仕事に使えそうだな、試してみたいと思っていた。

実際どんなもんかとかサイズ感を観たくて秋葉原でみてきた。IPSとかなら値段も手頃だしいいかもな、と思いながら眺めてたら、LGのOLEDのモニター(型番忘れ)が展示されていた。これが他と比べて明らかに発色がキレイだった。黒が黒いことにびっくりした。最近はアニメを見ているのでよりきれいに映るのではとか思った。で、OLEDな液晶が欲しいなと思い始めていた。

しかしウルトラワイドでOLEDとなると選択肢がかなり狭まる。 家に帰って調べてみると、LG製ぐらいしかなくそれも20万越えだった。そんな中で調べているとAW3423DWFが13万と飛びぬけて安かった(DELLのもパネル自体はLG製のようだけども) 他のウルトラワイドと比べると解像度が一回り小さい。サイズも34インチと一回り小さいけど、今使っている27インチから横に長くなるだけで高さは変わらないと思えばまぁいいかなと思う。 あとゲームもちょっと遊ぶので120hzぐらいは出てほしかった。

でもモニターに13万を出すのは抵抗があった。今まで高くても4万未満だった。

・・・と、悩んでいたら7月入っての夏のセールで11万ぐらいで売られていたのでポチってしまった。

続きを読む

LVMで管理されたext4ファイルシステムを持つHDDをWSL上にマウントして読み書きする

手持ちのLinuxで使っていたHDDがあり、中にあるファイルを読みたくなった。 USBでHDDを接続することはできるけど、LVMの上にext4が乗っている感じなので、Windowsからは当然読めない。適当なLinuxイメージを焼いてブートするのもめんどくさい。

今ならWSLからいけるのでは?と思いながら調べてたら、できたのでメモ。

こちらの記事をみて、ディスクイメージからLVMのボリュームグループを識別して、マウントできるらしいことを知った。

qiita.com

これのブロックデバイス版をやればよいわけだ。

前提

WSL 2 でUbuntu 22.04を使っている

WSLにデバイスをマウントする

まずWindows機にUSBで接続されたディスクをWSL上に認識させる必要がある。

このHDDはブート用のパーティション(だったはず)とメインのパーティションで2つ区切られている。

この状態になっていれば後は次の手順でマウントまで行ける。

learn.microsoft.com

PowerShellGET-CimInstance -query "SELECT * from Win32_DiskDrive" を実行し、得られたDeviceIDを使ってwsl --mount する。

今回は次のコマンドでマウントした。パーティションが切られているので --bare をつけた。

wsl --mount \\.\PHYSICALDRIVE3 --bare

成功したらあとはWSLにアクセスして、マウントされたデバイスを見つけて、fdisk等で確認する(WSLのUbuntuイメージには入っていないので apt install fdisk とかやって入れておく)

$ sudo fdisk -l /dev/sdc
Disk /dev/sdc: 298.09 GiB, 320072933376 bytes, 625142448 sectors
Disk model: 225
Units: sectors of 1 * 512 = 512 bytes
Sector size (logical/physical): 512 bytes / 512 bytes
I/O size (minimum/optimal): 512 bytes / 33553920 bytes
Disklabel type: dos
Disk identifier: 0x0007b244

Device     Boot   Start       End   Sectors   Size Id Type
/dev/sdc1  *       2048   1026047   1024000   500M 83 Linux
/dev/sdc2       1026048 625141759 624115712 297.6G 8e Linux LVM

/dev/sdc2 がLinux LVMとあるので、これが目的のデバイスである。

LVMとして認識させる

LVM関連のコマンドを導入する

apt install lvm2

lvm関連のコマンドが使えるようになるので色々やる。

# VGをスキャンし、/devのLVMのスペシャルファイルに反映する(新規があれば作ったり不要であれば削除)
vgscan --mknodes

# VGを確認
vgdisplay

# VGをアクティブにする(VolGroup=vgdisplayで確認したVG Name)
vgchange -a y VolGroup

# 認識された論理ボリュームを確認
sudo lvscan
$ sudo lvscan
  ACTIVE            '/dev/VolGroup/lv_root' [50.00 GiB] inherit
  ACTIVE            '/dev/VolGroup/lv_home' [<239.82 GiB] inherit
  ACTIVE            '/dev/VolGroup/lv_swap' [7.78 GiB] inherit

/dev/VolGroup/lv_root がお目当てのブロックデバイス

論理ボリュームをマウント

あとはマウントするだけ。

mkdir /mnt-test
mount /dev/VolGroup/lv_root /mnt-test
ls -l /mnt-test

実行結果

$ ls -l /mnt-test
total 112
dr-xr-xr-x.  2 root root  4096 Jul 27 07:29 bin
drwxr-xr-x.  2 root root  4096 Oct 13  2016 boot
drwxr-xr-x.  2 root root  4096 Oct 13  2016 dev
drwxr-xr-x. 76 root root  4096 Jul 28 01:52 etc
drwxr-xr-x.  2 root root  4096 Oct 13  2016 home
dr-xr-xr-x.  8 root root  4096 Jul 18 22:07 lib
dr-xr-xr-x.  9 root root 12288 Jul 27 07:54 lib64
drwx------.  2 root root 16384 Oct 13  2016 lost+found
drwxr-xr-x.  2 root root  4096 Sep 23  2011 media
drwxr-xr-x.  3 root root  4096 Jul 10  2022 mnt
drwxrwxrwx.  2 root root  4096 Oct 13  2016 nas1
drwxr-xr-x.  6 root root  4096 Jul 27 08:11 opt
drwxr-xr-x.  2 root root  4096 Oct 13  2016 proc
dr-xr-x---.  9 root root  4096 Jul 27 07:17 root
dr-xr-xr-x.  2 root root 12288 Jul 19 05:30 sbin
drwxr-xr-x.  2 root root  4096 Oct 13  2016 selinux
drwxr-xr-x.  2 root root  4096 Sep 23  2011 srv
drwxr-xr-x.  2 root root  4096 Oct 13  2016 sys
drwxrwxrwt. 15 root root  4096 Jul 28 01:52 tmp
drwxr-xr-x. 14 root root  4096 Jul 19 05:33 usr
drwxr-xr-x. 19 root root  4096 Jul 19 05:33 var

よかったですね。