G-Storategy SA660 SA66002TBY4G1を買ったので容量偽装のチェックとベンチマークをとってみた

背景

ストレージ用のSSDが欲しくなり、kakaku.comで安価なSSDを探していたところ、1GBあたりの価格が5円台のSSDがいくつかあったが、いずれも良く知らないメーカーだった。SSDといえばサムスンかcrucialというイメージで、これらのメーカは1GBあたりの価格が7円台だった。

その安価な製品の中で最近出たっぽい「FFF SMART LIFE CONNECTED」の「G-Storategy SA660 SA66002TBY4G1」(2TB)を買った。

kakaku.comに掲載されていた店はPREMIUM STAGEというところでストレージ専門店らしいのだけど、販売ページがhttpでちょっと不安だったので悩んでいたところ、Amazonで同店が販売していたので買った。(アフィリエイトではない)

最安値ではなくなったけど、それでも2TBが10700円。そこから-700円引きクーポンで10000円(現在はクーポンは無いようだ)。

普通に認識されNTFSでデフォルトサイズでフォーマットして色々試した。

検証

H2testwによる容量偽装の可能性の検証

仕様かわからないけど1953511MByte中1953346MByteまでしかテストできない旨の警告が出た。 (画像はテストの後に別取りしているので値があっていないのはその影響かもしれない)

それ以外の領域は書き込めて検証も通ったようで、この分は偽装はなさそうだった。長かった。

Warning: Only 1948420 of 1953511 MByte tested.
Test finished without errors.
You can now delete the test files *.h2w or verify them again.
Writing speed: 63.8 MByte/s
Reading speed: 230 MByte/s
H2testw v1.4

認識されているサイズとか

2,043,240,022,016 Byteと認識された。 空き容量はH2Testw直後で476KBほど空いていた

CrystalDiskMarkによるベンチマーク

H2Testw後に連続した8ファイル分(8GB)だけ削除して使用容量99%の状態でベンチマークを動かしてみた。

参考までに使用容量0%の状態(フォーマット直後)も並べた。よくある書き込み性能の劣化がみられる。

使用容量 99% 0 %

以下は空き容量 99%のときのテキスト結果(0%は保存し忘れた)

------------------------------------------------------------------------------
CrystalDiskMark 8.0.4 x64 (C) 2007-2021 hiyohiyo
                                  Crystal Dew World: https://crystalmark.info/
------------------------------------------------------------------------------
* MB/s = 1,000,000 bytes/s [SATA/600 = 600,000,000 bytes/s]
* KB = 1000 bytes, KiB = 1024 bytes

[Read]
  SEQ    1MiB (Q=  8, T= 1):   460.243 MB/s [    438.9 IOPS] < 18170.99 us>
  SEQ    1MiB (Q=  1, T= 1):   425.792 MB/s [    406.1 IOPS] <  2461.89 us>
  RND    4KiB (Q= 32, T= 1):   163.464 MB/s [  39908.2 IOPS] <   798.75 us>
  RND    4KiB (Q=  1, T= 1):    20.839 MB/s [   5087.6 IOPS] <   196.39 us>

[Write]
  SEQ    1MiB (Q=  8, T= 1):   427.687 MB/s [    407.9 IOPS] < 19552.15 us>
  SEQ    1MiB (Q=  1, T= 1):    72.869 MB/s [     69.5 IOPS] < 14359.01 us>
  RND    4KiB (Q= 32, T= 1):    57.616 MB/s [  14066.4 IOPS] <  2265.10 us>
  RND    4KiB (Q=  1, T= 1):    41.691 MB/s [  10178.5 IOPS] <    97.78 us>

Profile: Default
   Test: 8 GiB (x5) [D: 99% (1895/1908GiB)]
   Mode: [Admin]
   Time: Measure 5 sec / Interval 5 sec 
   Date: 2023/07/18 8:39:42
     OS: Windows 10 Professional [10.0 Build 19045] (x64)

テスト前後のCrystalDiskInfo

テスト前。見ての通り中古とかそういうのもなさそう。

テスト後。

まとめ

届いた個体は容量偽装はなさそうで使えそうだった。

比較的書き込みが多い場合はSSD特有の空き容量をある程度空けた状態での運用が必要。かな、と思ったけど、ぶっちゃけ書き込み速度がここまでシビアな用途って一般用途にはなかなか無いと思うし99%でこれなら全然良いのでは(もっとフラグメントを起こした状態を作ったら別かもしれんけど)

気になるのは耐久性で、しばらくゲームのライブラリ置き場とかロストしても最悪許せるデータの置き場に使ってみてどうなるか様子を見る。(ヘビーユーザではないので多分普通に使えそうな気がする)