MSYS

MSYSを導入するとUnixのようなコンソール環境をWindows上で使えるようになります。
もちろん、すべてのUNIXのコマンドが揃っているわけではないですが。
MinGWがなくても動きますが、コンパイラなどを使うと考えると、MinGWの導入は前提となります。

MinGW導入

http://d.hatena.ne.jp/ryousanngata/20090509/1241877227



MSYSを入手します。1.0.11が最新らしいです。
http://sourceforge.net/project/showfiles.php?group_id=2435
→MSYS Base System
→msysCORE-1.0.11-20080826.tar.gz


適当に解凍します。今回はD:\MSYSに導入するとします。
このとき、空白が含まれるフォルダに置くと、バッチファイルがうまく動かないので注意です。
また、MSYSのbinフォルダのpathを通す必要はありません。


起動にはmsys.batを実行します。
実行すると、シェルのウィンドウが出てきます。
初回起動のときは同時に自分のアカウントのフォルダが作られます。
今回の場合は「D:\MSYS\home\アカウント名」に作られました。
ここがデフォルトの起動時に移動するディレクトリ(/home/アカウント名)となります。


また、このシェル上では日本語は文字化けしてしまいます。
lsコマンドで日本語のファイルを表示したりするときにおきます。
文字コードUTF-8が使われているのが原因のようです。
半角英数記号であればこの影響は受けません。
もし日本語のディレクトリに移動するときは、/home/アカウント名/.inputrcを以下の4行を加えます。
これで文字化けは直りませんが、日本語を入力できるようになり、移動もできるようになります。

.inputrc
set kanji-code sjis
set input-meta on
set output-meta on
set convert-meta off


また、lsコマンドでデフォルトでファイルやディレクトリなどを色を付けて分けたいときがあります。
初回起動時に読み込まれる設定ファイル、/home/アカウント名/.profileを編集します。無い場合は作成します。

.profile
alias ls='ls --show-control-chars --color=auto'


あとはお好みで、必要な実行ファイルを、以下から探していれるだけです。
http://sourceforge.net/project/showfiles.php?group_id=2435
libiconvとかあると便利かもしれません。


これでMSYSの導入は終わりです。
環境変数pathにある実行ファイルはこのシェル上で実行することもできます。